僕は昭和生まれの子どもなので、未だ、昭和の癖が残っているし、
平成に若い頃を過ごしてきて、その頃は生意気でとても嫌な奴だったに違いない、
と思っている。
だからと言って今自分が、まともな人間(?)なのかどうか
自信なんて全くないけれど、不思議と、不安障害とかうつとかになって、
自分の痛みや苦しみを通して、他人の心の痛みや苦しみが、
なんというか、じかに自分の心に響いてくるようになった。
いかに自分が人の絆を軽んじて来たか、
人がどれほど苦しんでいるのを、見過ごしてきたか。
外傷は、治癒していくのが目に見えるけれど、
言葉や嫌がらせ、ショックな出来事で心に受けた傷は
長い長いあいだ、治癒することなく、その人を苦しめてしまう。
僕は1969年生まれの満50歳。進むべき道を見失って、
毎日泣きながら、どっちへ行けば抜けられるのかわからない
暗いトンネルの中を、今も手探りでおろおろと歩いている。
今年も幾人かの昭和の有名人やスターと呼ばれる人たちが鬼門に入られた。
僕が子どもの頃や、思春期にテレビで見ていた有名人。
僕もいつかあっちへいくんだな、と思う。
今日もなんだかあわただしい日だったけれど、目の前のことをこなすのに
一所懸命になっていたら、いつのまにか今日も、暮れて行こうとしている。
自分の人生のどのあたりを、今歩いているんだろう。
気がついたら、いつのまにかあっちへ行っていた、なんていうのが
一番の理想だけどなあ。