愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

急かされること、焦ること

子供のころから急かされるのが大嫌いだった

 

だから今も大嫌いだ。

 

急かすことを示す言葉の最も代表的なものが「早くしなさい」、だろうか。

とにかく急がされる言葉を耳にするといまでも、心がどんどん沈んでいく。

 

僕の場合、厄介なことに、大昔母親に言われ続けた「早くしなさい(方言では、早よしい)」が

無意識化に住み着いているのか、

 

誰に早くしろと言われているわけでもないのに、

何をするにしても「早くしなきゃ」と常に焦っているのだ。

 

仕事はもちろんのこと、食事をしていても、トイレに入っていても、常に何かに追われているかのごとく、焦っている。

 

休憩しているとき、ちょっとお茶しているときでも、「早く済ませなきゃ」と心のどこかで感じている。

 

だから、休んでいるとき、休んでいるつもりでも、実は休めていない。

心ひそかに常に焦っているので、心が休まる瞬間がないのだ。

 

眠る前にも、「はよ寝なあかんな」と思うし、朝になれば当然「早よ起きなあかん」だ。

 

自分でもとても嫌なんだけど、自分の心の中に「早くしないと」が染みついていて、無意識に「早くしている」。

 

不安とうつをわずらっている方は、僕もそうだけど、焦燥感に苦しむ人が多い。

 

全ての人がそうなのかは知らないけれど、僕の場合、精神的な病気になる前から、何事においても常に「焦っていた」ことは事実だ。

 

だから、心の病気の発症後、この焦る感覚がかなりひどくなった。今でも焦るし、早くしなきゃって思っているし、

 

早くできない自分を責めているときがある。

 

だから、すでに日頃から精いっぱい焦っているし、急いでいるので、

 

「急かされる」ことが、嫌いなのだ。

 

僕も、気持ちの上で常に全力疾走しているところに、さらに急かされ(と感じる)ることで、心がパンクしてしまったんだろうと思う。

 

人生は時間そのものなんだろうし、時間は大切なものだと思う。

 

でも、だからといって早くすることばかりじゃなく、本心と向き合うことに時間をじっくり使ってみることが、自分の人生の中にあってもいいんじゃないかと、この頃思う。