愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

自分が年を取ると思っていなかった

人間誰だって年を取るんだ、という当たり前のことを

実は本当のところ本気では信じていなかった。もっというと

 

自分が年を取るなんて、思っていなかった。

 

でも鏡に映る自分の顔が、年々自分が知っている自分の顔じゃなく

年配で覇気のない男の顔がそこに映っているのを見て

誰だこいつ、と驚いたことがある。

 

小学校のころ、図書館で科学の百科事典の巻末に、年表が付録としてついていた。

 

宇宙の誕生、銀河や太陽系の誕生、地球の誕生、人類の誕生から現代、はては当時まだ到来していなかった未来のことまで書いてあった、面白い年表だったので、

しょっちゅうそれを読んで眺めて、未来を想像するのが好きだった。

 

自分が生まれる前の時代、自分が死んでもうこの世に存在していない時代。

僕はどんな風に大人になって、どんなふうに年を取っていくのだろう。

 

当時の僕は30代程度までは、ある程度自分の人生を想像していたように思うけど、

それも今思い返せば、大方外れていた。

 

その30代もとうの昔に過ぎ去り、当時の僕が想像することができなかった年齢に、今なっている。

 

鏡の中に映る自分は、まぎれもなく今の自分。

人生が後半に差し掛かって、自分も歳を取るんだという現実を目の当たりにして、

今初めて、それを受け入れようとしている。

 

鏡の中の自分に、ふと聞いてみる。

僕は僕の人生のどのあたりを、今歩いているのかな。