今僕はまだ、毎日に「色」を感じられない。
全体的に毎日、グレーだ。
今朝も朝起きる時から、不安と恐怖で泣いた。
世間は3連休らしいけど、僕には関係がない。
毎日、毎日、心の中はずっと灰色で、目に映る景色もすべて灰色だ。
小学校三年の時、家出をした。
家出をしようと明確に決めて、家を出たんじゃなくて
母方の祖母に会いたくて、一人で自転車に乗って、
そのまま家に帰らないつもりだった。
家の中が「冷たかった」。
結局、一人で祖母宅にいった僕は、
喜んでくれると思っていた祖母に、突然連絡なくひとりで来たことに驚かれ、
母親に電話でそのことを連絡され、夕方には家に連れ戻されただけだったのだけど、
その頃から僕には、「居場所がなかった」のだ。
家にいても学校にいても、僕は常に居心地の悪さを感じていた。
学生時代も、社会人になってからも、僕は自分が安心していられる場所がなかった。
妻と結婚して、子供が二人生まれてくれて、
僕にとって「家庭」はようやく僕は居場所を見つけられた気がした場所だった。
未だ、僕の心の中にある、実兄との確執、母親への複雑な思い。
これが僕の心の灰色の一因でもある。
僕の人生は、季節でいえばもう秋だろう。
これからの人生、季節の色を感じることができるんだろうか。
毎日、先のことを思い煩い、不安と恐怖にさいなまれ、
罪悪感を心の中に持ちながら、
このごろまた、居心地の悪さを感じながら灰色の日々を生きている。
僕にとって一番大切なものは、妻と子供たちとの家庭だ。
なんとしても、妻と子供たちと一緒に、
人生の秋が、色のあるものだと、感じたい。人生が、色であふれていると感じたい。