愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

小さい世界の住人

僕の生きている世界は小さい。

 

家と、仕事の往復が、そのほとんどだ。

 

仕事しているところも、家から20数分だから、近い。

 

 

僕は子供の頃、大人になったら、世界中とは言わないけれど、

仕事で日本中を行ったり来たりしてる、そんな大人になっているんだ、

そうおもっていた。

 

幼稚園から小学校、中学校、高校くらいまでだろうか。

自分の世界が広がっていっている、という実感があったのは。

 

僕は高校を卒業してすぐダイハツ工業に入社したので、

そこからは職場と家の往復生活が始まり、

 

夢とか希望とか、まだあったけれど、

仕事がそれを「暮らし」とか「生活」とかという名のもとに

どんどん、遠ざけていった。

 

やりたいことよりも、やらなければいけないことのほうが、

年齢とともに増えて行ってしまって、

それとともに、自分の世界はどんどん、小さいものになっていった。

今では、家の外に出るのすら怖く感じているのだから。

 

知識や経験、扱うお金や人脈など、年齢とともに広がっていくと思っていたけど、

僕の世界は、ある時を境にして、小さく小さく狭いものになっていった。

 

今の僕は知識もない、人脈もない、扱うお金もないし、すべてが小さい。

まるで未就学の5歳児とかわらないな、と思う。

 

家の近所のことすら、僕は知らない。

でも、それがいい事か悪い事かを考えることに、意味はないような気がしてる。

 

僕は50年生きて、とても小さい世界の住人になったんだ、という事実。

なんだかもやもやと、心の中で、うまく言葉にできない気持ちが、沈殿している。