愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

何にも興味が持てないことがこんなにつらいと思わなかった。

9日の土曜日の夕刻だ。時間の過ぎるのがとても早い。

それだけで焦燥感がつのり、心がどんどん塞いでいく。

やらなければ、やらなければと自分に言い聞かせていたことのひとつ、

短い動画を撮り始めた。動画投稿サイトに投稿するためだ。

 

鬱と不安傷害を患ってから、ほぼあらゆることに興味を失ってしまった僕にとって、

新しい何かをはじめることは、とてもとてもハードルが高いことで、

このブログをはじめたときも、職に就くために面接を繰り返したときも、

就いた職が合わず、苦しんでやめたときも、

それこそバンジージャンプ、清水の舞台から飛び降りる気持ちでやった。

 

ほんとうに、何にも興味が持てないことがこんなにつらいと思わなかった。

好きだった音楽や映画、テレビなども全く受け付けなくなったし、

一時期は食欲が全くなくなってしまって、16キロ近く体重が激減した。

 

音楽に関しては、症状がきつかった当時、唯一聞けたのがスピッツだった。

愛の言葉は、このブログのタイトルにもなっているけれど、

自分が自分にかけてあげる愛の言葉を書きつらねる場所にするという思いから。

出来るだけ毎日、ブログを書いている。自分が、自分を労わるために。

 

何かを始めるのはほんとうに勇気と気力がいる。普通の人にとってみれば

なんてことはないだろうけれど、僕にとってはいちいち全力で挑まなければいけない。

時間は刻々と過ぎていくので、その分僕は歳をとり、

涙をながし、灰色の世界に飲み込まれてしまう。

 

ほんとうにスローでちょっとずつでいい、スロースターターの僕に出来ることを

自分を許しながら、自分を励ましながら、やっていければいい。