愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

興味関心がなくなってしまった

うつの方の症状の一つで、これもよく聞くものの一つだけど、

いろんなことへの「興味関心が失われてしまう」というのがある。

 

僕自身、不安障害とうつの症状が最もひどかった時、

本当にありとあらゆるものへの関心がなくなってしまって

楽しみや癒しや慰めになるものがなく、かなりつらかった。

 

仕事に集中し、仕事がうまくいっていた時は、自分がこんな風になるなんて、考えても見いなかった。

 

でも、それほどまでに、仕事に自分の生活のすべてを依存していたともいえる。

 

不安障害とうつの症状に悩まされる前、仕事以外で自分が楽しみにしていたもの、

好きな音楽を聴いたり、映画を見たり、テレビを見たり、食べたいものを食べたり、

旅行へ行ったりすることなど、

 

ほぼすべてに、興味がなくなった。

 

人間が生きるうえで必要な欲求自体が弱ったと思う。

 

ちなみに三大欲求のうちの、食欲、性欲もなくなり、継続してあるのは睡眠欲のみ。

 

しかもその睡眠でさえ、早朝3時か4時に激しい動悸で覚醒してしまうので

本当につらかった。

 

今はどちらかといえば過眠状態にある感じ。10時間は寝ないと頭がぼんやりする感じ。

 

食欲はなく、体重が70キロから52キロまで、約6か月間の間に激しく落ちた。

 

食欲と睡眠欲が満たされることがないので、性欲に関しては、まったく考えも及ばない状態だった。

 

そんな感じなので、これからの人生、いったい自分が何を楽しみに、また喜びにして生きればいいのか全くわからなくなった。

 

 

こまかいことだけど、具体的に言うと、テレビが全く観れなくなった。以前ならバラエティー番組なども観ていたのだけど、全く観たくなくなってしまった、というよりも、

 

目にうっとうしく、耳にやかましいと感じ、しんどくなって見ていられないのだ。

 

たぶんテレビを見ると、目と耳から入る情報量に頭が付いていかなくて、

思っている以上にエネルギーを消耗するのだと思う。

 

特に、暗い痛ましいニュースや事故・災害の報道は心理的に苦痛を感じるので、今でも見ないようにしている。

 

最近の豪雨や台風被害、事件・事故などのニュースも、ネットのニュース等で見出しこそ目にするけれど、詳細を読むことができない。

 

うまく書くことができないけれど、報道・ニュース内容と心理的な距離を保つことができない状態なんだと思う。

 

不安障害とうつだと診断されてから、はじめてまともに耳にできた音楽がスピッツだった。割れて壊れた心にしみるようだった。泣けて仕方なかった。

 

不安障害とうつになる前は、出来ていないことを出来るようになるために必死だった。

今は、自分が楽しい、うれしいと思える事がすこしずつ、できるようになるといいなと思っている。