愛のことば

54歳、妻子と住宅ローンあり、不安障害とうつを抱える男が闘病と仕事に就くためにもがき続ける毎日をつづるブログ

死んだ魚の目

不安感が尋常じゃないくらい強くなり、つねに明日が怖くなってから、

僕が失くしてしまったものにはいろんなものがあるのだけど、

 

ひとつ、毎朝鏡で見る自分の顔で気が付くものがある。

 

ひらたくいうと「目の輝き」みたいなものなんだけれど、

これが全くなくなってしまったと、自分で感じる。

 

いわば「死んだ魚の目」をしている、というやつだろうか。

 

毎日泣いているので、自分でも目に悲しみや不安が見て取れるし、

目から、力が感じられないよな、と自分で思う。

 

周囲の人がある話題で盛り上がって、最後にどっと笑いあっている、

そんな中に自分がいても、面白いと感じることが出来なくなったので

うまく笑えなくなったし、笑顔を作ってみても、たぶん目が笑ってないと

自分でもはっきりと思う。

 

死んでいるみたいに生きている状態を抜け出ていないから、

当然、目が死んでいるようになるのは仕方がないことなのかもしれない。

 

ただただ、淡々と日々をこなしている。そうするしかない、と今はそうしている。

 

今僕が楽しみにしているものは、

仕事が終わってから家に帰って飲む、甘いミルクコーヒーだ。

 

今、楽しみといえるものって、それだけなんだ。

嫌なことがあった日でも、仕事を終えて温かいミルクコーヒーを飲むと、

今、本当にリラックスできるのだ。

 

僕に生きる気力のようなものが戻るのはいつになるかわからないけど、

ほんとうにささやかな楽しみの積み重ねの先に、

 

少しずつ、死んだ魚の目のような僕の瞳に、

もう一度輝きというか、目ジカラというか、目に宿る気力のようなもの

それが戻る日を待っている。